Windows XPサポート終了 雑感 その2
OSの一つの完成系
Windows XPの発売は2001年。足掛け13年。
今もって、必要にして十分と思われるこのOSは
OSの一つの完成系と言っても良いのかもしれません。
それは現代のPCの多くの機種でXPが事実上
問題なく動くことが証明していると思います。
Windows8は使用したこと無いので何とも
言えませんが、Windows7にしたから、
劇的に何かが向上したと言う事は
普通に使っている限りはあまりなさそうです。
Windowsのバージョンアップを妨げるもの
Windowsがバージョンアップし辛い原因の
一つが互換性の問題です。
多くの企業で、Windows XP時代に作った
プログラムがあります。
ほとんどのプログラムは、新しいOSでも
動きますが、一部プログラムで動かないと
言う現実があります。
プログラミング
少し専門的な話になりますが、
ソフトウェアを開発するときに、
プログラムと言うものを書くのですが
プログラムを書くときに
そのOSの機能を使うために用意されている
「関数」と言うものがあります。
ファイルを開く
ファイルに書き出す
ファイルを閉じる
ディレクトリを移動する
ネットワークに接続する
などなどは、もともとOSに備わっている
機能であって、プログラムはその
機能を使わせてもらっているのです。
そして極稀にですが、その関数の
挙動が変わったり、使用方法が変わったりして
前のプログラムが動かなくなるのです。
多くのプログラマに苦い経験
僕もそうですが、きっと多くの
ソフトウェア開発者がこんな経験を
していると思います。
問題は、その10年以上前に開発した
プログラムを直せる人がもういなかったり、
その開発環境自体の準備が大変だったり
動かない関数があるかどうかを調べるテストが
大変だったりと言うことがあります。
プログラムの属人化
世の中の多くのことはコンピューターで自動化されている
のですが、最後の最後、この自動化をする
プログラムを作るのは実は人間そのものなのです。
息の長いプログラムには長期にわたるメンテナンスが
必要。そして、それは人間の介在が
今のところ不可欠。
チームで開発したり、なるべく読みやすい
プログラムを書いたりと、もちろん各社
努力はしていますが、本当に大きな会社以外は
結構、属人化から脱却するのに四苦八苦。
これも現実だと思います。