macOS Catalina. バージョン10.15 にアップデートしたら使えなくなったアプリがいくつか出ました。
特に先日の 10.15.2になったら、それらのアプリのアイコンが薄くなって斜め線が入ってより鮮明に判るようになりました。
ちょっと技術的なお話し(読み飛ばして問題なし)
技術的には大雑把に言えば(詳細違ったらご指摘ください)64bitOSである現在のOSに対して32bitソフトウェアが扱えるように今までOS側で様々な32bitアプリ様の例外処理をしていたと思います。
その処理の対応をしなくなりました。と言う事です。
しなくなりました。と言うよりも出来なくなりました。が正しいのだと思います。32bitOSと言うのが例えば1m×1mの机の上で作業が出来るためのOSだったとします。
すると64bitOSと言うのはその40億倍。東京ドーム85000個分の机の上で作業が出来る様に対応したOSと言う事になります。
それくらい多くの情報が、今のパソコンの中では行われてます。
その差ゆえの無理が、OSの中で起きていたと理解するのが良いかと想います。
重宝していたスキャナーが使えなくなったのが痛い
僕の使っているアプリで一番影響大きいのは、Scansnapと言う富士通PFUが出しているスキャナー。
不要な紙の資料は全部スキャンしてPDF化して捨ててます。
名刺もScansnapでEightと言うアプリに登録して捨ててます。
これが出来なくなったのが大きい。機械本体が元気で故障知らずなだけにもったいないのですが、macOSで使用するためのソフトウェア(デバイスドライバー)が対応しないor出来ないのでやむなく廃棄です。
もしかするとハードウェア自体が64bit対応が難しいのかも知れません。
非対応になったアプリは捨てる
で、その他にもいくつかのアプリが非対応になりました。Youtube動画をダウンロード出来るソフト(iTubesoft)。
文書内検索が秀逸なテキストエディター(Textwrangler)等が非対応になりました。
昔買ったMS Officeが使えなくなったと言う声も聞きました。
もちろん、不便無く使えてたのに何故・・・との想いもあるでしょうけど、ここは何かのメッセージ(←便利な言葉です)と思って次の策を練るのが良いかと思います。
Office買いたくなかったら、Google Documentに変えてみる。今の所無料です。
テキストエディターの新しいのを調べてみる。何とBBEditと言うソフトが基本機能は無料で使えるようになっていました。
スキャナは買い換えかと思いますが、そもそもスキャナがいらない生活を標榜しても良いかもしれません。
ネットを検索すれば、あの手この手で古いソフトウェアを動かしている方もいますが、個人的にはその労力があるなら、次の手を使おう。と思います。
いつかは対応が必要になる事なので。
ソフトウェアエンジニアからの視点
ソフトウェアを作っていた身としては、今作ったソフトウェアが将来のOSで動く保証など出来ないわけです。
ないものなので、確認使用も無い。
それをずっと対応しろと言うのも酷な話し。少なくてもITの世界はレガシー(既存)を大事にするよりも、よりあたらしい物に自分を自分なりに対応させていく。
その方が幸せなのではと思います。