仲間のスタッフに尋問をしてしまったお話

Print Friendly, PDF & Email

シンガポール時代の部下はパキスタン人。
非常に働き者で、いつも笑顔。

申し分無い。
スタッフとしては・・・

でも僕は物足りなかったんですね。
彼はいつも受け身。

「ウエダさーん、なにかすることありますか?」

僕は、自分で探して提案して持ってきて欲しかった。
これ今問題なのでやっていいですか?ってね。

もしくはもう、勝手にどんどんやってくれて良かった。
だけど、いつも聞いてきた。

指示したことに対して
素晴らしい仕事をするが・・・

そして、社内の問題点は、提案できるITエンジニアがいない
ことによるの問題点でもありました。

もちろん、そのために僕が行ったのですが、
でもやはり、自分で考えられるようになると
数段上の仕事が出来る。だから自分で考えるようになって欲しい。と。

僕は答えは基本出さない。

「How do you think?」

「How can we do that?」

っていつも聞いていた。

でも、それも堪忍袋の緒が切れる。
そして口につく

「Why don’t you do that?」

そして彼の表情は凍り付く。

今にして思えば僕に忍耐が足りなかった。
彼を信じきることが出来なかった。

そして、「Why」と言うしつもんを使ってしまった。

多くの場合それはしつもんでなく尋問になってしまう。
でも当時の僕には我慢できなかったんですよね。

僕が帰国するとき、彼は

「上田さん、沢山のアドバイスをありがとう。
全てのアドバイスが、僕のために言ってくれたことは
理解している。感謝している。」

と言ってくれたけれど、もっと良いしつもんが出来ていたら
もう少し何かを残してあげられたかもしれない。

この思いは今でも残っています。

しつもんってとっても身近だから
あまりにも自然すぎて、空気のように

思ってしまいがちだけど、でもしつもん一つで

人生が変わる。今はこれを実感しています。

しつもんについて一緒に学びませんか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です